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「下諏訪わいん」あり井が考案 御柱祭の逸話基に
2019年10月19日
下諏訪町観光振興局は、「下諏訪わいん」と銘打った日本酒とジュースのカクテルを町内飲食店に普及させようと取り組んでいる。下諏訪わいんは御柱祭で柱に直接関わる氏子が飲酒を控えることを背景に、周囲が配慮しジュースに見せかけて飲んでいた—という逸話を基に、東鷹野町の居酒屋「佳肴あり井」が考案。観光振興局では「提供することで会話が生まれる。扱う店舗を増やしたい」とし、地域性のある特徴的な飲み方が、観光客と地域住民を結ぶことを願う。
あり井は2月から、ブドウジュースで割った赤と白を販売している。提供していることを知った町地域おこし協力隊の唐戸友里さん(35)が、町の名物にして地域の活性化に役立てようと店主の有井嘉徳さん(52)に企画提案して話が進んだ。
あり井の下諏訪わいんは、赤、白それぞれ380円(税別)。有井さんは「ほど良い甘さで、日本酒が苦手な人でも飲める。下諏訪わいんだけを飲む人もいる」とし、「興味を持ってくれて、会話する切っ掛けになっている」と話す。
日本酒とジュース類をブレンドした酒を下諏訪わいんと位置付けており、割り方や料金などは提供する店舗が自由に設定できるのが特徴。観光振興局では普及を目指し、提供店舗向けにオリジナルのロゴマーク入りコースターと、PRポスターを配る。
提供しているのは現在1店だけだが、唐戸さんは「各店オリジナルの下諏訪わいんがそろい、将来は提供している店を回って飲めるようになれば」と展望し、地域に根付くことに期待する。問い合わせは観光振興局(電26・2102)へ。
(写真は、下諏訪わいんとロゴ入りコースターを持つ有井さん㊧と唐戸さん)