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辰野の日本中心のゼロポイント 5日に標柱補強
2019年9月27日
辰野町の大城山に位置する「日本中心のゼロポイント」の標柱を補強しようと、設置した下辰野の住民有志が10月5日(土)、改善活動に取り掛かる。昨年9月にNHKの番組「チコちゃんに叱られる」で紹介されたのを切っ掛けに話題となったスポット。「まだ行ったことがなく、訪れてみたい町民などに力を貸してほしい」と協力を募っている。
有志は「日本中心のゼロポイントを護る会」。北緯36度と東経138度が「00分00秒」で交わる町のゼロポイントを探し出し2011年、県や町の支援を受けて木製の標柱や看板などを設けた。山中にあるため山道を作り、春先には落ち葉や落石を撤去し、ロープを張り直すなと、歩きやすいよう整備を続け、標柱は後に今の大理石に新調した。
会によると、標柱は埋めたままの状態にあり、安全に配慮し以前から改善を計画。今回は町の「協働のまちづくり支援金」を活用し、礎石を据えるという。作業では、礎石を分割した重さ20〜30キロの4個を大城山(旧大城山荘跡地)から一輪車を使ってゼロポイントまでの約1キロを運搬。翌6日(日)に業者らで設置、固定する。
午前8時半に大城山へ集合し、11時半ごろまでを予定。持ち物は作業のできる服装、軍手、飲み物。雨天時は順延。山道の広さなどから10人程度とし、3日(木)まで募集する。代表の栗林良裕さんは「訪れた人が標柱と写真を撮ったりしているので、しっかりと固定したい。無理のない範囲で構わないので一緒に活動しよう」と呼び掛けている。
(写真は、礎石を据えた標柱=高さ約1.2メートル=の完成イメージ図。町民参加を募って運搬する)