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女性技術者雇用後押し 諏訪市が「リケジョツアー」

2019年8月21日

リケジョツアー
 諏訪市はきょう21日までの3日間、首都圏の理系大学に通う女子学生に市内のものづくり企業をアピールする「リケジョツアー」を開いている。東京理科大、工学院大、東京電機大の1〜4年生23人が参加。20日は3社を訪問し、工場見学などを通して企業の概要や製品、生産現場に理解を深めた。
  女性技術者や研究者を市内企業に呼び込む「リケジョ雇用応援事業」として3年目。諏訪の技術力や企業の魅力を伝え、就職先の選択肢に入れてもらうのが狙いだ。
 初日は4社がプレゼンを行い、20日は共進(中洲)、ライト光機製作所(同)、ミクロ発條(小和田)を訪問。金属加工の共進では、五味武嗣社長が経営理念や独自技術、子育て環境を含めた福利厚生などを説明し、自動車部品の製造や組み立てを行う工場を案内した。現場には女性の姿も多く、学生からは従業員の男女割合に関する質問もあった。
 工学院大応用化学科3年の清水舞さん(20)=東京都=は「父の実家が長野県にあるので、県内就職も考えている。地方の中小企業は都会にはない地域との交流やつながりが魅力的だし、一人一人が確実にスキルアップできそうな気がする」と話した。
 
(写真は、工場で製造工程の説明を聞く女子学生ら=共進で)