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神話の縁で交流促進へ 諏訪市と島根県出雲市、新潟県糸魚川市

2019年7月8日

 「古事記」などの物語でつながりのある諏訪市、島根県出雲市、新潟県糸魚川市が6日、「神話の縁結び かみがたりネットワーク」を設立した。糸魚川市で総会があり、3市長が協定を締結。物語の認知度向上と各市間の交流人口の拡大を目指し、連携することを確認した。
 諏訪大社上社本宮の祭神である建御名方命(たけみなかたのみこと)は、父とされる大国主命(おおくにぬしのみこと)が出雲大社(出雲市)に、母とされる奴奈川姫(ぬなかわひめ)が奴奈川神社(糸魚川市)にそれぞれ祭られている。この“親子の縁”を生かし、交流を促進しようと、糸魚川市が発起人となり協定締結に至った。
 本年度はホームページの開設とパンフレット作成を予定。3市の神様にまつわる記念切手の販売も考えている。ほかの事業計画はこれからになるが、諏訪市では「将来的に各市を訪問するツアーなどができれば」とする。
 金子ゆかり諏訪市長はネットワークの設立に当たり、「神話の縁に光が当たった。大切に育てていきたい」と期待を込めた。
 調印式の後には記念講演会があり、スワニミズムの原直正会長ら3市の学識者が、神話などをテーマに話した。