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頭上にくっきり「環水平アーク」
2019年4月29日 水平線上の薄雲に虹色の光の帯が見える「環水平アーク」と思われる大気光学現象が28日に観測され、諏訪や上伊那地域などでも見られた。思い掛けない現象に、「虹みたいできれい」などと見入る人も多かった。
茅野市の八ケ岳総合博物館によると、巻雲中の氷の粒に光が屈折して見える現象で、太陽高度が一定以上ないと出現しない。同時に、珍しい現象という「幻日環(げんじつかん)」も発生し、天頂を中心に太陽を通る光の輪も見えた。
正午前に見ることができ、虹色の帯がくっきりと現れて、南の空を彩った。下諏訪町町屋敷の70歳代女性は「生まれてから初めて見たし、やたらと見ることができなものだと思う」と驚いていた。(写真は、環水平アークと思われる自然現象=28日午前11時25分ころ)