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ものづくりフェア開幕 子どもたち 見て触れて
2019年2月2日 岡谷市内企業の技術力をPRし、未来を担う人材育成を目指す「ものづくりフェア2019」が1日、JR岡谷駅前のテクノプラザおかやとララオカヤの2会場で開幕した。17回目の今回は、過去最多の昨年と同じ176の企業、団体が出展。初日から市内の小学生や高校生など多くが来場し、地元を支える事業所の多種多様な取り組みに目を輝かせた。
市や市金属工業連合会などでつくる実行委員会が主催する。ことしのテーマは「ものづくり・ひとづくり・ゆめづくり〜未来を見据えて〜」。オープニングセレモニーで、実行委員長の今井竜五市長は「来場者には市のたくましいものづくりを肌で感じ、このフェアを存分に楽しんでほしい」とあいさつした。
ララオカヤ2階の特設会場には市内企業、関連機関による製品のほか、SUWA小型ロケットプロジェクト、岡谷工業高校などの展示があり、市内小中学校のものづくり教育の作品発表も目を引いた。初めてフェアを訪れたという同校電子機械科の1年、常盤井雅斗さん(16)=茅野市玉川粟沢=は「卒業後は諏訪地域で就職を考えている。岡谷の精密加工業は発達していると聞くので、将来への参考になる」と話した。
4小学校の5年生も見学。レーザー刻印と彫刻加工のブースでは、レーザー加工機で、アルマイト処理された直径8センチのアルミ板に校章と校歌の歌詞を彫る実演も。機械が動きだすと54秒で完成し、担当者から「作業は早いけど、パソコンに情報を入れるのにすごく時間がかかるんだよ」などと説明を受けた。
岡谷田中小5年1組の小口陽喜君(11)は「3年生で来た時よりも出し物が増えててすごい。校歌は自分たちで歌うとすごく長く感じるのに、文字を彫るのは短時間だった」と驚いていた。
きょう2日も2会場で行い、いずれも午前10時〜午後4時。引き続き市内企業、団体などの製品展示や体験教室があるほか、高校生によるマイコンカーラリー、「市観光みやげ品展示販売会」、「精密コマ」のコンペティションなどを予定する。問い合わせはテクノプラザおかや(電21・7000)へ。
(写真はレーザー加工の実演を食い入るように見学する児童)