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コハクチョウ 湖面を優雅に
2019年1月4日コハクチョウ
湖面を優雅に
諏訪湖畔観光客うっとり
白鳥の飛来地として知られる岡谷市横河川河口付近の諏訪湖畔で、冬の使者の姿をひと目見ようと連日、多くの人が訪れている。三が日の最終日となった3日も、アマチュアカメラマンや家族連れなどの姿があり、前方から飛んできたコハクチョウが羽を広げて着水すると「おー」という歓声やシャッター音が響いた。
白鳥の観察や保護を続ける諏訪湖白鳥の会によると、同所へのコハクチョウの飛来は1974年から45季連続。今季は12月19日に初めて成鳥2羽の姿が確認された。初飛来はかつて10、11月が主だったが、近年は12月にずれ込んでいる。
この日午前中には、湖面を悠々と泳いだり、湖畔で羽を休めたりする約10羽の姿があった。湖上に集まったコハクチョウは日差を受けて輝き、正月に合わせて帰省した家族連れや海外からの観光客など多くの人がこの時季ならではの光景を楽しんだ。
車で動きを追いながら撮影をしていた伊藤充さん(72)=諏訪市四賀=は「正月は(白鳥の様子が)どんなもんかと思って見に来た。八ケ岳も背景に見えて絶好のロケーションだ」と喜んでいた。
白鳥の滞在は例年、3月上旬ころまで。これから個体数が更に増えてくれば、観光バスの乗り入れも多くなるなど一層の人出が見込まれる。
同会などでは、観賞する際には餌をやらないことと一定の距離を保つよう協力を呼び掛ける。
写真=多くの人が白鳥を見に来ていた