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多彩なゲスト小津作品語る 茅野で蓼科高原映画祭
2018年9月30日
日本映画界の巨匠、小津安二郎監督(1903〜63年)を顕彰する「小津安二郎記念蓼科高原映画祭」で29日、第21回記念セレモニーが茅野市民館マルチホールで開かれた。女優の香川京子さんや元小津組プロデューサーの山内静夫さんらゲストを迎え、ゆかりの地から小津監督が作品に込めた思いを伝えた。
松竹の大谷信義会長は「市民の皆さまのおかげで、本年もこの日を迎えることができた」とあいさつ。カンヌ国際映画祭などで小津作品の4Kデジタル修復版が上映されていることに触れ、「家族の在り方は時代で変わるが、根底にある深い愛情は小津監督と脚本の野田高梧氏が描いた時代と変わらず、国や文化を超えて皆さんの元に届いている。家族の絆、尊さ、温かさに思いをはせていただければ」と述べた。
この日は代表作「東京物語」(53年)の上映に合わせ、出演した香川さんと山内さんによるゲストトークを開催。市民館芝生広場の「シネマカフェ」、新星劇場前の「おもてなしコーナー」なども行われ、各地の映画ファンが足を運んだ。
映画祭は21作品を上映し、30日で閉幕した。
(写真は、セレモニーに出席したゲスト)