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守矢史料館企画展「古文書に見る幕末の諏訪」開催

2018年9月6日

守矢史料館
茅野市神長官守矢史料館は、企画展「幕末の諏訪」を開いている。諏訪上社の神事を取り仕切った最後の神長官・守矢実顕(1825〜1903年)とその息子実久(1850〜1900年)が主に記した古文書13点を展示し、当時の諏訪の状況を伝える。10月8日(月=祝日)まで。
 明治元年から満150年に当たるのを機に企画した。甲州街道と中山道が交差する諏訪地方は、歴史の変わり目に必ず登場する重要な場所であり、諏訪上社関係の守矢文書にも記録が多く残されているという。
 展示した中で最も古いのは、1853(嘉永6)年6月に朝廷が出した御教書の写し。ペリーが指揮するアメリカ軍艦4隻が開国を迫って浦賀に来航しており、朝廷が諏訪神社に対し、日本の安全と外国船排除の祈とうを命じたことが分かる。
 幕末の民衆運動「ええじゃないか」が広まった67年11月の実久の日記には、神宮寺村、高部村などの村々にお札が降り、祝儀に大騒ぎになったとの記述も。明治に入った69年5月には、諏訪に初めて外国人(=英国代理公使アダムスと思われる)が来たという記録もある。
 学芸員の柳川英司さんは「当時を知る人はもういないが、当時の人が見たり聞いたりしたことが記録されている史料から諏訪の状況を知ってほしい」と話している。
 22日(土)と10月7日(日)は、午後1時半からギャラリートークを行う。
 午前9時〜午後4時半。入館料大人100円、高校生70円、小中学生50円(諏訪6市町村の小中学生と茅野市内在住・在学の高校生無料)。月曜日と祝日の翌日休み。
 問い合わせは同館(電0266・73・7567)へ。(写真は幕末の諏訪の状況を示す古文書が並ぶ企画展)