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辰野町でフクロナデシコ花祭り19日

2018年5月17日

フクロナデシコ差し替え
 宮所里山愛護会(堀内武男会長)は19日(土)午前10時から、第4回「フクロナデシコ花祭り」を宮所の池上寺北側の畑で開く。
 同会は荒廃地の解消や鳥獣害の緩衝地帯化・環境美化、地域住民との交流、観光への寄与などを目的にフクロナデシコの栽培や整備に取り組んでいる。
 開幕式後、育成会の小学生や神興会、宮所太鼓による木やり、笠踊り、銭太鼓、踊り、太鼓演奏などアトラクションを用意。綿あめ、豚汁、甘酒などの振る舞いもある。ムギナデシコの花摘み取りもできる。
 同日は畑の隣に設置されている土砂崩れ対策の防護壁を活用した絵描きイベントも企画。小学生以下対象で、壁面に掛けたボードに記念のペイントができる。絵の具などは用意がある。
 雨天時は宮所コミュニティセンターで開幕式。以降、2週間ほどを観賞期間とする。

天候不順の影響花少なく「残念」

 祭りの主役となるフクロナデシコ=写真=は、冬の厳しい寒さやモグラとみられる小動物の影響を受けて枯れてしまい、例年よりも花は少なめ。昨年秋には多くの芽が出ていただけに、愛護会も「大変残念」と話す。
 ことしは2月に氷点下10度以下の厳しい冷え込みがあった一方で、積雪はあまりなかった。一転して3月下旬から一気に暖かくなり、大型連休には初夏を思わせるような陽気になるなど天候不順が続いている。
 花の〝異変〟はフクロナデシコだけではない。下辰野公園の名木フジも、ことしは花をほとんど付けていないが、これも天候が影響した可能性がある。町内の桜も1週間〜10日早く開花している。
 愛護会がフクロナデシコの近くに植えたムギナデシコは、ほぼ順調に生育していて、花芽も付いてきて開花を待つばかり。堀内会長は「祭りの日には花を咲かせてほしい」と期待している。