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「かりんちゃんバスすわひめ号」発車
2018年3月25日
かりんちゃんバス「すわひめ号」発車
観光客の足確保、市のPRに
諏訪市は24日、ガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用して製作した、ラッピングバス「かりんちゃんバスすわひめ号」=写真=の運行を始めた。同日、JR上諏訪駅西口で出発式を行い、市公認宣伝キャラクター「諏訪姫」などのイラストが施された車体を披露。バスは、駅を発着点に市内の観光スポットなどを経由する「すわ外周線」を主に走り、観光客の足の確保や市のPRにつなげる。
市内循環バス「かりんちゃんバス」を、観光やシティープロモーションにも生かす狙い。GCFは、自治体の事業に賛同した人から寄付を募る仕組みで、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」で、昨年10月から製作費を募った。目標額は100万円に設定していたが、最終的に153万2千円が寄せられた。
ラッピングバスは1台で、ピーエムオフィスエー(沖田町)の小松穂乃香さん(33)がデザインを手掛けた。車体の前後部は立石公園のイラストで飾り、右側に高島城と桜、左側には諏訪湖の花火の絵をあしらった。両側には、市の広報紙で掲載していた諏訪姫の漫画を、バス用にアレンジして載せた。
目標額を超える寄付額が集まったことから、余剰分で車内アナウンスや内装も整備。観光客の利用を見込む、駅や諏訪大社上社本宮といった停留所8カ所で、声優で歴史タレントの小栗さくらさんによる案内が聞ける仕様にした。
出発式には寄付者を招待し、石川県や愛知県などから18人が出席した。金子ゆかり市長は「大勢の寄付により、かわいらしいバスが完成した。市民や諏訪市を訪れる人に、末長く愛されるバスになってもらいたい」とあいさつ。
テープカットの後、午後0時30分上諏訪駅発の便から運行を始め、満員状態で出発した。