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すわのねでオートマタ展始まる 「オルガニート」初公開

2018年3月22日

すわのねオートマタ展
 諏訪大社下社秋宮近くにある日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」で21日から、リニューアルオープン2周年企画の「永守コレクションオートマタ展2018」が始まった。19世紀ごろに製造された珍しいオートマタ(からくり人形)のほか、貴重な自動演奏楽器「オルガニート」が、音楽を聴ける状態で初公開されている。
 いずれも日本電産(本社京都市)の創業者で、日本電産サンキョー会長の永守重信さん(73)がコレクションしたもの。永守文化記念財団が所蔵しており、日本電産サンキョーとすわのねの技術者3人が稼働(演奏)可能な状態に保全修復し、公開にこぎ着けた。
 オートマタはリニューアルオープン1周年記念の昨年も披露し、好評を博した。手品をしたり、しゃぼん玉を吹いたり、水たばこをくゆらせたり、サーカスをしたり—。92体のコレクションの中から、いずれもオルゴールを奏でながら動く21体が、来館者を歓迎している。
 手回し式オルゴールのオルガニートは、穴のあいた帯状のカードに従い、本物と同じ構造でピアノ線をたたいて演奏する仕組み。技術者がオリジナルを最大限活用しながら、手に入らない部品は近いものを製造するなど苦労して修復。音の部分は、ピアノ調律師に調整してもらって仕上げた。
 4月22日(日)まで開催。午前11時、午後1時と2時の1日3回、各20分程度ガイドの時間を設け、オートマタやオルガニートを実際に動かして楽しんでもらう。斉藤諭支配人は「ものづくりの歴史を感じられる企画。19世紀の人たちが体験した音や動きを見に来てほしい」と呼び掛けている。
 入館料は大人千円、小中学生500円。午前9時から午後5時半まで。問い合わせは、すわのね(電26・7300)へ。
(写真は、オルガニートを調整する技術者)