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信州おもてなし大賞 箕輪の2団体受賞
2018年3月22日
県などが主催する第5回「信州おもてなし大賞」が発表され、大賞(知事表彰)3団体のうち箕輪町から2団体が選ばれた。「古田の里赤そばの会」と車椅子けん引機材を開発する松島の企業「JINRIKI(じんりき)」。20日夕、それぞれの代表者が役場を訪れ、白鳥一利副町長に受賞を報告した。
赤そばの会は遊休農地の利用と景観保全を目的に、上古田区内にある「赤そばの里」4・2ヘクタールで高嶺ルビーを栽培。毎年秋のイベントでは、手打ちそばや地元農産物の販売などを企画し、観光客をもてなしている。
JINRIKIは、介助者が車椅子をけん引できる補助装置を5年前に発表した。前輪を浮かせて引くことで坂道や段差、雪道などの移動が容易になり、県内でも観光地やイベントなどで広く活用されているという。
赤そばの会の唐澤利文会長とJINRIKIの中村正善社長が、長野市であった表彰式の後、来庁した。白鳥副町長は「町としても光栄。どちらも町内では知られた取り組みだが、全県の中でも評価されてうれしく思う」と述べた。
唐澤会長は受賞に驚きながらも「昨年は畑の状態が悪く、心苦しかった。次は絶対に良い畑にしたい」と来季に向け、気持ちを新たにした。中村社長は「箕輪から2団体が選ばれ、うれしかった。もてなすには、まずはその場所に来てもらうこと。今後も、もてなす方々のお手伝いができれば」と語った。
赤そばの里でも車椅子で訪れ、畑まで進むのを断念する姿が多く見られるという。両団体の連携についても話題に上がった。(大賞に選ばれたJINRIKIの中村社長㊧と古田の里赤そばの会の唐澤会長)