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今後の寒波に期待 御神渡りの監視始まる
2018年1月6日 諏訪湖の御神渡り神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社は「小寒」の5日早朝、同市豊田の舟渡川河口で監視活動を始めた。長野地方気象台によると、この日の諏訪の最低気温は氷点下5度。河口付近には凍っている場所はなかったものの、関係者は「年末に天然リンクがオープンするなど、ことしの冬は近年になく寒い」と話し、5季ぶりの出現に期待を寄せた。
渋崎の監視総代は先月末から水温の測定を続けているが、本格的な監視はこの日から。午前6時半ころ、宮坂清宮司(67)や宮坂英木大総代(74)ら14人が舟渡川河口に集まり、陸上から諏訪湖の状況を確かめ、水温も測った。
水温は1・8度。宮坂宮司は「今朝はさほど冷え込まなかったが、水温は低い。氷点下10度が3日続けば、全面結氷する。この後、再度氷点下10度の日が続けば、氷がせり上がる。2月3日の節分前後に拝観式ができれば」。宮坂大総代は「山の雪も多いし、高島城のお堀も昨年より早く凍った。ことしは期待できそう」と話した。
同気象台の週間予報によると、きょう6日と7日(日)の朝は冷え込むが、8日(月=祝日)と9日(火)は寒さが緩み、雨か雪の降る確率が高いという。
御神渡りは2012年、13年と2季連続で出現したが、14年以降は全面結氷はするものの、せり上がりができない「明けの海」が続く。昨年も結氷と解氷を繰り返しながら、氷点下10・9度を観測した25日に全面結氷。期待が高まったが、その後春の陽気が続き、更に30日の降雨で解氷が一気に進み、「明けの海」となった。(写真は、諏訪市豊田の舟渡橋の上から諏訪湖の状況を確認する八剱神社の関係者)