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高遠城址で公園開き式と安全祈願祭

2025年3月23日


 桜の名所として知られる伊那市の高遠城址(じょうし)公園で22日、公園開き式と安全祈願祭があった。市や警察、商工団体、地元区などから約30人が参加。「天下第一の桜」と称される約1500本のタカトオコヒガンザクラの開花を前に、シーズン中のにぎわいと安全を願った。
 花見シーズンを前に毎年企画し、市が公園開き式、市観光協会が安全祈願祭を開いた。いずれも園内にある観桜スポット「桜雲橋」前で行い、代表者が玉串をささげた。白鳥孝市長は「事故なく無事に過ごせることを願う」とあいさつした。
 式後は高遠、高遠第2・第3両保育園の年中児17人が、参加者を前に「春が来た」を合唱。ことしもきれいに咲き、行楽客を楽しませることに期待したほか、園内の問屋門の開門に合わせて白鳥市長らと手をつないで門をくぐった。
 桜の開花は、公園隣接の信州高遠美術館前の「標本木」を基準に市が宣言する。昨年は4月5日に開花宣言をした。日本気象協会の開花予想は4月2日(水)。市高遠商工観光課によると、同日午前の時点は全体的につぼみの状態。
 入園料は、開花宣言の翌日から必要。高校生以上600円、小中学生300円。小学生以下と市民無料。開園は午前8時〜午後5時で、桜の最盛期は状況に応じて午前6時〜午後10時にする。市は同公園の開園150周年にちなみ関連イベントも予定する。(写真は開門に合わせて問屋門をくぐる園児ら)